政治

北アイルランドのシン・フェイン党がチャールズ国王との良好な関係に期待

2022年9月13日

1972年1月30日の「血の日曜日」事件を起こした英陸軍落下傘連隊の名誉連隊長を務めたことで、国王チャールズはアイルランド民族主義派の一部から憎しみを向けられてきた。一方、チャールズ国王にも大叔父のマウントバッテン卿をIRAに暗殺された経緯がある。しかし、北アイルランド最大の政党となったシン・フェイン党のオニール副党首は、女王の死を悼むとともにチャールズ国王にも“良好な関係”への期待を表明した。

[ベルファスト発(ロイター)]北アイルランドのイギリスからの分離と統一アイルランドの建国を目指すシン・フェイン党のリーダーが、イギリスのチャールズ新国王との連携を楽しみにしていると語った。そして、ユニオニスト(連合維持を求める勢力)の隣人がエリザベス女王の死を悼む気持ちを尊重するよう、仲間のナショナリスト(アイルランド民族主義派)に呼びかけた。

   IRA(アイルランド共和軍)の元政治部門であるシン・フェイン党副党首で、北アイルランド自治政府の首相に就任する予定のミシェル・オニールは、シン・フェイン党幹部とともに女王の死を悼むコメントを発表し、ベルファスト市庁舎に設置された弔問名簿に先陣を切って署名した。

   1998年にイギリス政府と和平合意を結ぶまでの30年間、IRAはイギリスに対する武力攻撃を続け、1979年にはチャールズ国王の大叔父であるマウントバッテン卿を爆殺した。祖父を早くに亡くしたチャールズは、マウントバッテン卿を「祖父のような存在」と評し、その死を悼んでいた。

   喪服に身を包んだオニールは記者に対し、こう語った。「修復しなければならない橋はあるが、チャールズ国王と手を携えていくことを楽しみにしている。イギリスとアイルランド、二つの島の関係を築く伝統を国王が守ってくれると確信している」。……

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