1年前、ウクライナ避難民を献身的に受け入れてきたドイツ社会は揺れていた。
「世界最強」とも言われるドイツ製戦車「レオパルト2」のウクライナへの供与をめぐり、煮え切らない態度だったオラフ・ショルツ首相が1月末、一転して供与に踏み切ったためだ。その直後、「反戦平和」を掲げるデモがドイツ東部で一斉に行われると知り、私は1月30日、中心都市の一つ、ドレスデンを訪ねた。
「反戦平和」デモにロシア国旗
先導するのは戦車の装飾を施した車両だ。「大砲」の上のハッチからショルツ首相の人形が顔を出している。それに続く群衆の頭上にはロシア国旗や、ロシアとドイツの国旗を斜めに組み合わせた「友好旗」がはためいていた。……