カルチャー

アイヌ女性と沖縄戦――「未帰還遺骨」が照らし出す大日本帝国の暗部(後編)

2023年4月23日


<span>アイヌ女性と沖縄戦――「未帰還遺骨」が照らし出す大日本帝国の暗部(後編)</span>
激戦地だった糸満の琉球家屋前で筆者(右端)と並ぶ多原母子 ©浜田哲二

戦死した義理の叔父の遺骨を探すため、北海道から沖縄へやってきたアイヌの血を引く女性。彼女の口から語られたのは、マイノリティーとして生きる人々が経験した過酷な運命と、弱者を翻弄する大国のエゴへの怒りだった。(前編はこちらからお読みいただけます)

 

待ち去られたアイヌの遺骨は2000体以上

 初めて遺骨収集に参加した良子さんに、アイヌ遺骨問題のことを改めて尋ねてみた。

「勝手に持ち去られた私たちの先祖の遺骨や副葬品は、その多くが誰のものか判らない状態で研究材料にされていました。野生動物の標本などと一緒に並べられて……」

 良子さんはそう言って怒りをにじませた。……

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