経済・ビジネス

財閥「鉄のカーテン」から垣間見える権力の源泉 三菱・住友・三井「枢密会議」

2026年5月1日


<span>財閥「鉄のカーテン」から垣間見える権力の源泉 三菱・住友・三井「枢密会議」</span>

 戦後80年以上が経ちながら、日本経済を牽引する財閥。時に危機に見舞われた時、財閥には最高意思を決定する、枢密会議が存在する。「鉄のカーテン」に隠された”奥の院”に迫る。 ※本稿は「週刊新潮」2016年5月19日号に掲載された特集を元に再構成したものです。また、年齢や肩書、年代表記等は当時のものです。

 ◼️三菱グループの親睦会「金曜会」

「人間性を置き忘れた企業は、いつか、何処かで必ず、躓(つまず)く時が来る」

 山崎豊子氏がある財閥を舞台に、企業人の醜悪さと至純を描いた不朽の名作『華麗なる一族』。小が大を喰らう銀行合併に成功する阪神銀行頭取・万俵(まんぴょう)大介は、しかしその謀略ゆえ、長男・鉄平を自殺で失う。冒頭の台詞は、その葬儀後、相手方の銀行頭取が大介に突きつけた言葉だ。永続する財閥の経営者は人間性を重んじていることになるが、清濁併せのむ企業戦士たちの現実や如何−−。

 東京駅近くの超一等地に聳え立つ高層ビル。専用エレベーターでしか昇れない最上階に降り立つと、そこには部外者の立ち入りを拒む、厳かな空間が広がる。……

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