◼️三菱グループの親睦会「金曜会」
「人間性を置き忘れた企業は、いつか、何処かで必ず、躓(つまず)く時が来る」
山崎豊子氏がある財閥を舞台に、企業人の醜悪さと至純を描いた不朽の名作『華麗なる一族』。小が大を喰らう銀行合併に成功する阪神銀行頭取・万俵(まんぴょう)大介は、しかしその謀略ゆえ、長男・鉄平を自殺で失う。冒頭の台詞は、その葬儀後、相手方の銀行頭取が大介に突きつけた言葉だ。永続する財閥の経営者は人間性を重んじていることになるが、清濁併せのむ企業戦士たちの現実や如何−−。
東京駅近くの超一等地に聳え立つ高層ビル。専用エレベーターでしか昇れない最上階に降り立つと、そこには部外者の立ち入りを拒む、厳かな空間が広がる。……