政治

「植民地帝国・ソ連」を不可視化する冷戦思考/ウクライナ研究者へのインタビューから(下)

2025年8月6日


<span>「植民地帝国・ソ連」を不可視化する冷戦思考/ウクライナ研究者へのインタビューから(下)</span>

「私たちは『グローバル・サウス』について語ると同様に、『グローバル・イースト』についても論じなければなりません。冷戦の影を脱し、真のグローバル政治を考えなければならない」と、ウクライナ出身の政治学者、カテリーナ・ピシコヴァ氏は語った。「グローバル・イースト」を論じるとは、南北問題の中では見落とされがちな、欧州を中心とする旧社会主義国に光を当てる試みだ。しかしロシアは、この「グローバル・イースト」を、自らが中心となって欧米に対抗する地域連携の概念として冷戦思考の中に回収しようと試みている。「冷戦思考をいかに脱するか」という問いは、ここにも鋭く立ち上がる。

  • 「植民地帝国・ソ連」を不可視化する冷戦思考/ウクライナ研究者へのインタビューから(上)

 

 アフリカやカリブ海をテーマとする米比較文学研究者デイヴィッド・ムーアはかつて、植民地主義を主に3つのタイプに分類した2

「劣っている」と見なす人々を政治的、経済的、軍事的及び文化的に強力に遠隔支配する「伝統的」植民地運営のタイプ。英国のケニヤやインド支配、フランスのセネガルやベトナム支配がこれに当たる。

植民者が入植し、先住民を「第4世界」(貧困地区やゲットー)の囚われ人に変えてしまう。米国や豪州、南アフリカがその例。……

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