カルチャー

教養としての「葛飾北斎」 江戸時代に90歳という長寿の秘訣

2026年5月1日


<span>教養としての「葛飾北斎」 江戸時代に90歳という長寿の秘訣</span>

 葛飾北斎(1760~1849)は紙幣のデザインに採用され、開かれる展覧会はどこも大混雑の人気。しかし、鬼才の絵師が驚異的なのは、江戸時代に90歳まで生きたその健康長寿ぶりだ。秘訣は「晩年」の過ごし方にあった。教養としての北斎を学ぶ。

※本稿は「週刊新潮」2019年8月15日号に掲載された特集を元に再構成したものです。また、年齢や肩書、年代表記等は当時のものです。(文中敬称略)

北斎の生き方に学べるもの

 最良の選択であろう。2024年から流通する新紙幣で、最も流通量が多くなる千円札の裏面デザインを飾るのは、葛飾北斎による浮世絵版画《富嶽三十六景 神奈川沖浪裏》と相成った。来年春から導入される新パスポートの査証欄ページデザインにも同図の採用が決まっている。

 手前に波立つ海景、その奥に鎮座する富士の山容。かくも日本らしさが凝縮した図柄はまたとない。対外的にも、葛飾北斎ほど遍く世界に知られた人物は、日本の歴史を総ざらえしたって他にいないのだ。……

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