カルチャー

教養としての「伊藤若冲」 奇想の天才絵師、謎の履歴

2026年5月1日


<span>教養としての「伊藤若冲」 奇想の天才絵師、謎の履歴</span>

 2世紀の時を経ても、絶大な支持を得ているのはなぜか。「奇想の画家」として知られ、数え85歳で世を去った伊藤若冲(1716~1800)である。その生涯には謎が多いが、履歴を辿って古都に赴くと、京都人を惹きつけてやまない意外な人物像が浮き彫りとなった。 ※本稿は「週刊新潮」2020年5月7日号に掲載された特集を元に再構成したものです。また、年齢や肩書、年代表記等は当時のものです。

京都における意外な評価とは

 どんなジャンルにも、確実に客を呼べる”ドル箱スター”は存在する。

 美術の世界も例外ではない。高尚ぶっていても、一皮剥けば露骨な人気商売なのだから。「大型特別展」などと銘打ち、会期中に数十万人を集客できるのは、西洋美術なら印象派かゴッホ、またはフェルメールといったところだ。

 では、日本美術はどうか。

 近年、圧倒的な人気を誇るのは、伊藤若冲である。……

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