経済・ビジネス

【Analysis】ベネズエラ国債の急騰が覆い隠す複雑な債権者網と政治リスク

2026年1月10日

米国によるニコラス・マドゥロ排除を受け、約10年にわたりデフォルト状態が続いてきたベネズエラで、債務再編の可能性が意識されている。こうした見方を背景に、ベネズエラ国債は足元で急騰した。もっとも、再編への道筋は平坦ではない。錯綜する債権者構造の整理には、長期を要するとの見方が市場では根強い。

[ロンドン発/ロイター]商業債券の保有者や仲裁請求権者、中国など諸国に対する石油担保融資を含め、ベネズエラの債務総額は1500億ドル超とされる。錯綜する債権者構造の整理には、長期を要するとの見方が市場では根強い。

 RBCブルーベイ・アセット・マネジメントのグラハム・ストック氏は「この先数年で大きな進展があるとは考えにくい」と語る。「状況は極めて複雑で、政治の先行きも経済指標も不透明だ。容易な再編になるとは想像しにくい」

 米国の制裁を受けたベネズエラは2017年、外貨建ての政府・国営石油会社(PDVSA)債がデフォルトに陥った。だが、低水準で国債を取得していた投資家の間では昨年、政権交代を見込んで価格が2倍以上に上昇したケースもある。

 米石油会社の投資再開を視野に、米国が債務再編で主導的役割を果たす可能性に賭ける動きもある。仮に実現するならば、規模と複雑さの両面で過去最大級の債務再編となる可能性がある。……

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