カルチャー

「バンクシーって誰?展」はなぜ天王洲アイルで開催されるのか ――東京の再活性化はアートを使ってこそ可能になる

2021年11月12日

世界中の街角に突如現れ、絵を描き残す神出鬼没の匿名アーティスト「バンクシー」。謎に包まれたその存在を体感できる「バンクシーって誰?展」が東京・天王洲アイルで開催中だ。他ならぬこの「天王洲」という街だからこそ、この展覧会は実現できた。倉庫の街がいかにして「アートの街」に生まれ変わったか。鍵は、地場企業である寺田倉庫の巻き込み力にあった。

天王洲運河に映るビル群。「倉庫の街」がいかにして「アートの街」へと生まれ変わったのか。

 世の諸々の流行り物と同様、アートの人気銘柄も変化は激しい。

 数年前なら、現代アート界でよく聞く名といえば、バスキアだった。前澤友作氏がオークションで競り勝ち、高額で手に入れ一躍有名となったアメリカ人ストリート・アーティストだ。

 だがトレンドは移った。現在、主役を張るのは英国に拠点を持つ匿名アーティスト、バンクシーである。

 世界中のあらゆる街角に無許可で絵を描き残すストリート・アートの第一人者。2019年には東京湾岸の防潮扉にバンクシーのトレードマークたるネズミの絵が見つかり、小池百合子都知事までが真贋を言及する騒ぎになった。……

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