次の次官は宇波氏が有力
今年の人事でも注目となるのは言うまでもなく、事務方トップの事務次官と主計局長人事だ。
「昭和62年入省の新川浩嗣次官は勇退とみられていました」
とは財務省関係者。
「すでに就任から2年と務め上げた上、今後の消費減税や給付付き税額控除の展開によって、負の遺産とともに退くことになると思います。その後を襲うのは平成元年入省の宇波弘貴主計局長が有力ですが……」
宇波氏は都立西高校から東京大学経済学部を卒業後、当時の大蔵省に入省している。新潮QUE編集部が独自に入手した、財務省の全職員の学歴が記載された「裏表紙」によると西高出身者の財務省職員は近年減ってきており、宇波氏の期の前後でも見当たらない。
「旧民主党の野田佳彦政権で官房長官秘書官を務めたことから、野党とのパイプが太く、石破政権下の少数与党という厳しい国会情勢の中では“野党対応は宇波にかかっている”と言われていました。元財務官僚で前衆院議員の大串博志さんとは入省同期であり、テニス仲間としても親しい。日本維新の会との人脈もあるとされている。かねてエースと言われていましたから順当な人事と言われていました。しかし、消費税の議論を巡り、高市首相が神経質になっているとも言われ、宇波氏ではない候補も取り沙汰されています」(同)
では、仮に次が宇波氏だとして、その後の主計局長は誰か。
その下の世代にあたる平成3年入省組のライバルとされてきたのは、坂本基官房長と寺岡光博関税局長だ。
「寺岡さんは開成高校出身で、何といっても『菅義偉印』の筆頭として名が知られていました。菅義偉元首相の秘書官を務めた人材です。総理を退いた後も菅事務所に出入りしており、菅氏が復権すれば、次官の有力候補になると言われていました」(財務省職員)
潮目が変わったのが昨年の人事だ。坂本氏が官房長を留任となり、寺岡氏は坂本氏の後任の総括審議官から関税局長に就くことになった。この人事には読み解きが必要だ。