海外で学生生活を送りたい、日本の学歴争いから抜け出したい、東大よりもレベルの高いところに行きたい――。
海外の大学を目指す理由はそれぞれあろうが、いずれにしても海外大への進学が決して珍しい時代ではなくなってきたのは事実である。
「誰もが知るような世界のトップ大学を目指す人もいれば、中堅どころを手堅く狙いに行く人など、様々な層の生徒が海外大学への進学を早くから考える時代になりました」
そう話すのは、学習塾業界誌『ルートマップマガジン』編集長で、追手門学院大学客員教授の西田浩史氏。
「それに伴い、今は海外大学への進学を手厚くサポートする中高一貫校が増えてきています。エッセイなど海外大の選抜で必要とされる要素は、実は国内で主流になりつつある推薦型選抜や総合型選抜などと共通する部分も大きいので、“両睨み”での受験を勧める学校も多いんです」
学校で肩身の狭い思いをしながら、一人海外大への願書を書き……という時代は過去のこと。そのようなサポート体制のある学校に入るかどうかで、海外大の選択肢は広がりもするし、狭いままにもなりうる時代なのだ。
海外大学合格実績分布マップ
そこで下に紹介するのが、海外大学に入りやすい中高一貫校をまとめた図だ。作成者である、ルートマップマガジン社の代表で、国際教育ジャーナリストの井上孟氏が説明する。
「各校が公開している情報などを踏まえ、今春卒業の海外大合格者の延べ人数が20人以上となった学校を対象とした分布図です。世界3500大学、20万通りのW合格データ(二つに合格したらどちらへの進学を選んだか)に加え、海外大学への進路指導に詳しい学習塾関係者61名への調査などをもとに、『上にいくほど難関大合格率が高い』形でマッピングしています。右側に位置するとアメリカの大学に強く、左側に位置するとイギリスやカナダ、オーストラリア等の大学に強い学校となります」