経済・ビジネス

東芝2兆円買収に乱れ飛ぶ「出来レース」説:「起死回生」一転、車谷社長は絶体絶命

2021年4月10日

エフィッシモとの数年来の抗争劇へ、突然割って入ったCVC。車谷暢昭社長の古巣かつ藤森義明社外取締役も関係する投資ファンドの“グレーゾーン”からの参入に、市場の疑念は高まっている。

 

   東芝が英投資ファンドのCVCキャピタル・パートナーズから買収提案を受けていることが明らかになった。CVCは2兆円超を投じ、東芝を非公開化する考えという。東芝が「物言う株主」との抗争で窮地に追い込まれていたこの局面でのディールには、「出来レース」との疑念も浮上している。

   東芝は「物言う株主」として知られるシンガポールの投資ファンドで筆頭株主のエフィッシモ・キャピタル・マネジメントと対立してきた。昨年7月の株主総会では、エフィッシモがガバナンス強化のため同ファンド創業者の今井陽一郎氏らを取締役にするよう求めた株主提案は否決された一方、車谷暢昭社長兼最高経営責任者(CEO)の再任案への賛成率も57.20%にとどまっていた。

 さらに、昨年の総会での議決権集計方法に問題があるとして、今年3月に開かれた臨時株主総会では、弁護士3人を選任するとのエフィッシモの提案が可決。今年の定時株主総会に向け、アクティビストの攻勢の激化が予想されるなか、「車谷社長の処遇が焦点となっていた」(東芝関係者)。窮地に追い込まれるなか、アクティビストの排除につながる非公開化は、車谷社長にとってあまりに渡りに船にみえる。……

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