アフガニスタンは「帝国の墓場」とも呼ばれる。大英帝国はここで三たび敗れ、その後衰退の道を辿った。旧ソ連も1979~89年に侵攻して敗北、2年後に「ソ連解体」となった。
米国は、アフガン侵攻とイラク戦争で国力を削がれ、今や国内で未曾有の「格差」と「分断」に苦しんでいる。ジョー・バイデン大統領は、20年間の史上最長期戦を戦ったアフガンから全軍を撤退させ、空前の巨額投資で国力を回復して、墓場行きを避けられるだろうか。
次に最も注目されるのは、中国の動きだ。中国はひそかに関係を強化してきたタリバンの協力を得て、アフガンへ本格進出し、豊富な鉱物資源を開発しようとしている。
ハルフォード・マッキンダーの地政学で「ハートランド(中核地域)」とされる、ユーラシア大陸の臍に位置するアフガンをめぐって、21世紀の超大国の戦略的せめぎ合いは、米軍撤退で激しさを増している。中国には墓場を生き抜く策略があるだろうか。……