政治

中露「準同盟」へ結束強化:焦点は北極海航路とサイバー

2021年7月14日

オンライン首脳会談で善隣友好協力条約の延長を決定した中露。だがこの時の共同声明を子細に読み解くと、「友好協力」以上の「準同盟」とも言うべき姿がみえてくる。

 ロシアのウラジーミル・プーチン大統領と中国の習近平国家主席は6月28日、オンラインで会談し、2001年7月16日に締結され、2022年2月に失効する期限20年の中露善隣友好協力条約を、5年間延長することで合意した。会談は7月1日の中国共産党創建100周年式典の景気付けに中国側が求めた模様だが、その際、長文の中露首脳共同声明が発表され、戦略的連携の強化を申し合わせた。

 共同声明は中露軍事同盟を否定しながら、実質的な「準同盟」に移行することを示唆している。この共同声明はメディアで注目されなかったが、中露が結束して米国に対抗する方針を確認し、軍事面やサイバー安保、北極海戦略などでの連携を打ち出した。中露は今後、反日・反米外交を強めそうだ。

中国の歴史的な領土要求を封印

「包括的戦略パートナーシップ」を盛り込んで2001年に調印された中露条約は、一方が破棄を通告しない限り、5年間自動延長される。ロシア側は「20年の関係強化を踏まえ、一部修正して延長する」(アンドレイ・デニソフ駐中国大使)としていたが、修正のないまま延長が決まった。これにより、中露が軍事同盟を結ぶ可能性は排除された。

 しかし、共同声明は中露関係が「歴史上、最高レベルに達した」とし、「新時代の戦略的相互関係」を発展させると強調。……

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