政治

米国よりロシアに打撃となりかねない「タリバン勝利」

2021年8月27日

米国の敗北を対岸の火事のごとく評するロシアメディア。タリバンとの信頼関係も演出されるが、新政権への肩入れは中央アジア諸国の反発を招く可能性がある。そして最も恐れるべきシナリオは、北カフカスのイスラム過激派が刺激され、2000年代初頭のチェチェン独立派テロの悪夢が再現されることだろう。

 アフガニスタンの親米派政権崩壊について、ロシアは「米国の敗北」「民主主義の押し付け失敗」などと失策をはやす論調が目立つ。

 ロシアのメディアは、「親ソ派のナジブラ政権はソ連軍撤退後3年半持ちこたえたが、親米派のガニ政権は米軍撤退前に崩壊した」(『モスクワ・タイムズ』、8月16日付)、「米軍が20年でアフガンに投入した戦費は、ソ連軍の戦費の7倍以上」(『ベドモスチ』、8月23日付)などとあまり意味のない比較をしていた。

 ロシアは、首都カブールを攻略したイスラム原理主義組織タリバンとは、

「7年前から対話を重ねており、信頼関係がある」(ザミル・カブロフ・アフガン担当大統領特使)……

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