政治

混沌のアフガン、秘密工作へ動く情報機関:テロの次の標的に中国も

2021年9月28日

タリバンのアフガニスタン全土掌握を、英米は指をくわえて眺めていたわけではない。情報機関は早くから接触し、再び国際テロの温床とならないよう、今も工作を続けているのだ。だが、ここで面倒なのが、パキスタンの「二股関係」――。

 8月31日の米軍撤退期限の前後から、アフガニスタンにかかわる関係諸国の情報機関トップが目まぐるしく動き始めた。大転換期を迎えたアフガンの修羅場で危機管理に躍起となっているのだ。

 タリバンが全土をほぼ制圧した後の8月23日、最初にアフガンの首都カブールに乗り込んだのは米中央情報局(CIA)のウィリアム・バーンズ長官。2番手はパキスタン3軍統合情報局(ISI)長官のファイズ・ハミド中将だった。

 バーンズ長官の会談相手は、その後副首相に就任した、タリバンの政治部門トップ、アブドル・ガニ・バラダル師だった。他方ハミド長官は9月4日、カブールでタリバン幹部と会談。11日にはイスラマバードに戻り、中国、ロシア、イラン、ウズベキスタン、タジキスタン、トルクメニスタンの情報機関トップと異例の会議を開催したと伝えられる。

 中国は今、一部テロ組織の攻撃を頻繁に受けており、この会議では今後のテロの動向が主要テーマになった可能性がある。……

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