経済・ビジネス

ポストCOP26経営、勝者の条件:「1.5度」「スコープ3」でマネーが企業を選別する

2021年12月16日


<span>ポストCOP26経営、勝者の条件:「1.5度」「スコープ3」でマネーが企業を選別する</span>

COP26は、民間金融機関が気候変動問題の第一線に躍り出た記念すべき会議と言えるだろう。世界金融資産の4割を保有する「GFANZ」の誕生で投資先を選別する動きが加速。企業は自社のビジネスモデルやすべての取引関係を含め、対応する必要がある。

 10月末から11月にかけて英グラスゴーで開かれた第26回国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP26)は、金融システムや企業経営に大きな影響を与える。会議で合意された「1.5度目標」は金融機関と企業が目配りしなければならない領域を広げ、リスク管理の在り方も変えていくだろう。キーワードは「1.5度」と「スコープ3」だ。

 COPには毎回参加しているが、今年は政府関係者や環境団体、非政府組織(NGO)などの常連だけでなく、新しい顔ぶれが目につく。銀行や保険、資産運用会社など金融機関の面々だ――。グラスゴーに集った多くの人たちは、こんな感想を口にした。

 環境問題と金融の関係はなんら目新しいものではない。特に先進国から途上国への脱炭素化の支援や、異常気象による経済被害の補償など、お金の問題は常に議題の一つだった。

 COP26でも支援や補償は焦点だったが、政府主導の議論はまとまりに欠け、めぼしい成果は多くなかった。新型コロナウイルスの脅威が広がり、ロックダウン(経済封鎖)下の景気対策や疫病対策などで先進国の財政も苦しい。脱炭素や地球温暖化阻止の理念は共有しつつも、「ない袖は振れない」というのが各国政府の胸の内だ。……

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