政治

マネーから読み解く2022年のキーワードは「TIGER」

2022年1月5日


<span>マネーから読み解く2022年のキーワードは「TIGER」</span>

米国株に史上最高値をもたらした「コロナ・バブル」はいつまで続く? 高まるインフレ圧力に対するFRBの出遅れが、国際金融市場の波乱要因となっているのは間違いない。新興国、地政学リスク、脱炭素……様々な要素が絡み合い連動する2022年グローバル経済のメカニズムを、注目ポイントのピックアップとともに解説する。

 ニューヨーク・ダウ工業株30週平均とS&P500がそろって最高値を更新し、アップルの株式時価総額は初の3兆ドルを果たす。米国株が宴のただ中にあるのを横目に、新年の日本経済は始動した。虎の威を借る狐よろしく、2022年の日本株の大発会は賑わいをみせた。

「寅年」となる22年は、英語の頭文字をとって「TIGER」が大きな課題となる。Tapering(テーパリング=米国の量的緩和の規模縮小)、Inflation(インフレ=世界的な物価上昇)、Geopolitical risks(ジオポリティカル・リスク=地政学的火種)、Energy(エネルギー=脱炭素がもたらす石油・天然ガス高騰)、Revenge shopping(リベンジ消費とコロナのせめぎ合い)である。これらのテーマは絡み合い、内外の情勢は連動する。

T=Tapering|物価を見誤ったFRB

 最初のテーパリングについては2番目のインフレ、4番目のエネルギーと表裏の関係にある。尻に火が付いているのは米連邦準備理事会(FRB)のジェローム・パウエル議長である。テーパリングとはFRBによる米国債などの購入ペースを落とし、金融の量的緩和の蛇口を締めること。FRBは21年11月にテーパリングを始めた。

 

   コロナ禍対応として月1200億ドルずつ購入していたのを、11月から毎月150億ドルずつ購入ペースを減らすとしたのだ。つまり国債などの購入額は21年11月1050億ドル、12月900億ドル、22年1月750億ドル、2月600億ドル……6月ゼロにする日程表だ。……

おすすめの記事

すべて見る
戻るボタン 次へボタン

おすすめの動画

すべて見る
戻るボタン 次へボタン

ニュースレターを購読する

新潮QUEは、「問う力」を養っていくためのサブスクリプションサービスです。

無料登録する