経済・ビジネス

ネスレ、カカオ農家の子供たちを学校に通わせるために現金給付

2022年2月18日

スイス食品大手「ネスレ」が、児童労働問題解消とフェアトレードを目的に、子供の通学を条件にしたカカオ農家への現金給付を発表。一部製品価格への転嫁は避けられないが、同社は「責任あるビジネスによって価格が正当化される」ことが必要だとしている。

[チューリッヒ/ロンドン(ロイター)]スイスの食品大手ネスレは1月27日、カカオ農家が子供に農作業をさせるのではなく、学校に行かせている場合に現金を給付することを発表した。2025年までに、完全に追跡可能なサプライチェーンを通じたカカオ調達を目指す取り組みの一環。

 チョコレートメーカーは、調達するカカオ豆が、西アフリカで一般的にみられる児童労働や保護区域での違法栽培で生産されたものでないことを確認するよう、投資家や消費者、政府から強い圧力を受けている。

 チョコレート菓子「キットカット」や「スマーティーズ」を製造するネスレは、持続可能なカカオ豆の調達にかかる年間支出を、2030年までに現行の3倍となる13億スイスフラン(14億1000万ドル)に引き上げると明らかにしている。ネスレのマーク・シュナイダーCEO(最高経営責任者)はウェブキャストで、「ネスレの新しい取り組みは、児童労働の根本的な原因と、農家とその家族が直面している生活収入の格差に焦点を当てている」と述べた。

 さらにシュナイダー氏は、「農家と環境のためになる農業への大きな一歩である」と述べた。その一方で、カカオ農家が安定した生活収入を得るまでの道のりは、長く険しいものであるとの考えを示した。……

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