経済・ビジネス

ドイツ「脱ロシア」エネルギー転換の苦悩と勝算

2022年3月18日

ロシアがパイプラインで外国に送る天然ガスの約85%が欧州向け、中でもドイツの依存度は群を抜く。しかし欧州がエネルギー転換に成功すれば、それは逆にロシアの打撃となる。欧州の苦境は確実だが、ドイツは26年までに26兆円の投入を決定。

 ウクライナ戦争は、エネルギーが欧州のアキレス腱であることを露呈させた。対ロシア経済制裁措置で最も効果があるのは、EUの天然ガス輸入停止だ。

 しかしドイツは「製造業界が深刻な打撃を受ける」として難色を示す。ロシアの天然ガスの呪縛から逃れるための道は険しい。

1日に1300億円をロシアに支払うEU企業

 エネルギー禁輸をめぐって、欧米の足並みが乱れている。米国のジョー・バイデン大統領が3月8日にロシアからの天然ガスや原油などの輸入禁止を発表したのに対し、欧州連合(EU)加盟国は3月10~11日にベルサイユで開いた首脳会議でも、エネルギー禁輸措置を打ち出さなかった。

 欧州は国際銀行間通信協会(SWIFT)からロシアの大半の銀行を締め出しているが、スベルバンクとガスプロムバンクは排除していない。これらの銀行が欧州との天然ガス取引の決済を行っているからだ。……

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