経済・ビジネス

【Analysis】会長以上の存在に――ZARA創業者の娘が舵取り

2022年4月20日

世界的人気を誇るファッションブランド「ZARA」の創業者の娘がついに会長に就任。ロシア事業の収益減少など課題は山積している。

 [マドリード発(ロイター)]アパレルブランド「ZARA」を展開する、スペイン・インディテックス創業者アマンシオ・オルテガ氏の娘、マルタ・オルテガ氏が4月1日、ZARA帝国の舵を取った。外部の当初の予想よりも実践的な役割を担うが、前任者よりもはるかに低い報酬だという。

 インディテックスは先月、スペインの株式市場規制当局に提出した取締役の報酬に関する年次報告書の中で、オルテガ氏が11月に発表された通り会長になるだけでなく、同社のコミュニケーション戦略や内部監査の管理も行うと明らかにした。

 38歳のマルタ・オルテガ氏は、インディテックスの収益の70%を占めるZARAの商品管理にも引き続き携わるという。取締役会の監督者として10万ユーロ、非常勤の会長として90万ユーロ、計100万ユーロ(約1億3900万円)の年俸を受け取る。新たなCEOに(最高経営責任者)就任したオスカー・ガルシア・マセイラス氏と共に、会長兼CEOだったパブロ・イスラ氏の後任となる。

 インディテックスは、マルタ・オルテガ氏の報酬を 「ファッション分野の小売業とインディテックスグループの知識」に基づいて決定したとしている。マルタ・オルテガ氏の役割は、同社の株価を8倍に引き上げたイスラ氏と直接比較できるものではないが、それでもインディテックスの概観を幅広く把握することができるとみられている。マドリードのIESEビジネススクールでリーダーシップを教えるサンティアゴ・アルバレス・デ・モン教授は、「オルテガ氏は日々の財務に関連する業務は担当しないとしても、物事が順調に進んでいるかどうかを確認できる評価部隊の最前線に立つだろう」と指摘した。……

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