ロシア軍が占領したウクライナ南部ザポリージャ州の暫定行政当局は7月14日、同州のロシア編入の是非を問う「住民投票」を9月初めに実施すると発表した。ロシアが支配した東部のルハンシク州や南部のヘルソン州でも、併合住民投票を実施する動きが出ている。セルゲイ・ラブロフ外相は7月21日、「ロシアはウクライナ東部だけでなく、南部の制圧も目指している」ことを明らかにした。
今年12月30日は「ソビエト社会主義共和国連邦」(ソ連)の創設100周年。ロシアの一部愛国勢力の間では、ソ連邦結成100周年に向けて、ロシアが支配するウクライナの一部やジョージアの南オセチア自治州、モルドバの沿ドニエストル地方、さらには連合国家創設条約を結ぶベラルーシを一括して併合すべきだとの議論が出始めた。実現すれば、「ミニ・ソ連」の誕生を意味し、ユーラシア地政学が大きく変動する。
とはいえ、ウクライナの東部や南部では激しい戦闘が続いており、ウクライナ住民の抵抗も強い。プーチン政権が推進を図っても、難航しそうだ。……