政治

ロシアが主導する新「USSR」誕生の現実味:12月に「ソ連邦結成」100周年

2022年7月23日

ソ連創設から今年で100年。その崩壊を「悲劇」ととらえるプーチン大統領の下で、愛国勢力を中心に「ミニ・ソ連」創設の声が上がっている。一定の距離を保つベラルーシの思惑やウクライナの戦況を考えれば現実味が高いとは言えないが、南オセチアやウクライナ南部では住民投票の準備も進む。

 

 ロシア軍が占領したウクライナ南部ザポリージャ州の暫定行政当局は7月14日、同州のロシア編入の是非を問う「住民投票」を9月初めに実施すると発表した。ロシアが支配した東部のルハンシク州や南部のヘルソン州でも、併合住民投票を実施する動きが出ている。セルゲイ・ラブロフ外相は7月21日、「ロシアはウクライナ東部だけでなく、南部の制圧も目指している」ことを明らかにした。

 今年12月30日は「ソビエト社会主義共和国連邦」(ソ連)の創設100周年。ロシアの一部愛国勢力の間では、ソ連邦結成100周年に向けて、ロシアが支配するウクライナの一部やジョージアの南オセチア自治州、モルドバの沿ドニエストル地方、さらには連合国家創設条約を結ぶベラルーシを一括して併合すべきだとの議論が出始めた。実現すれば、「ミニ・ソ連」の誕生を意味し、ユーラシア地政学が大きく変動する。

 とはいえ、ウクライナの東部や南部では激しい戦闘が続いており、ウクライナ住民の抵抗も強い。プーチン政権が推進を図っても、難航しそうだ。……

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