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新局面に入った情報管理と政治的締め付け:「政治と経済の相克」が習近平を追い詰める

2022年7月27日

秋の党大会が近づくにつれて、北京からは文革後にも似た緊張が伝わってくる。景気失速はもはや明白、政治優先で権力基盤を強化した習近平は窮地にある。中国共産党が革命党から政権党に変身した1949年から抱える「政治と経済の相克」は、習近平に経済という難問から逃れることを許さない。

 中国共産党第20回党大会は、本年10月もしくは11月に開かれる予定だ。党大会の開催は、毛沢東時代はかなり不定期だったが、鄧小平となってから党規約に従い5年に1度、それも秋(9月~11月)に開かれるようになった。

   ただ、トップが交代した2002年及び2012年のみ11月に入ってからの開催となっている。調整を要する事項が多いからだろう。

   2002年の交代の際に江沢民は、さまざまな仕掛けで胡錦濤の権限を押さえ込み自分の影響力を残そうとした。2012年の胡錦濤から習近平への移行のときも、薄熙来と周永康の権力奪取の動きがあった。その後、政治局常務委員経験者に司直の手は及ばないという前例を覆して周永康が処分された。それほど重大な党規違反だったからだ。

研究者と外国人の接触が難しくなった

 これらに比べると今年の党大会は、習近平の総書記三選を前提として進んでおり、無難に終わりそうに見受けられる。最近の香港有力英字紙サウスチャイナ・モーニングポストも10月開催を前提とした記事を書いている。だが中国国内、特に北京が政治的に著しく緊張している様子も伝わってくる。これまで自由に外国人と会えていた研究者も、異なる部門の複数の許可を得ないと会えなくなったようだし、政治に敏感な人も「風」を読みにくくなっているようだ。……

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