経済・ビジネス

「ルノーの出資比率引き下げ」と日産EV戦略の深い関係――EV化で日本車メーカーにも再編の波?

2022年12月5日


<span>「ルノーの出資比率引き下げ」と日産EV戦略の深い関係――EV化で日本車メーカーにも再編の波?</span>

想定以上に加速する自動車市場のEV化に追われ、日本車メーカーの動きが慌ただしくなっている。トヨタが戦略見直しに着手と報じられ、日産は将来のEV戦略を念頭にルノーとの出資比率見直し協議に踏み切った。「リーフ」で先行し、「アリア」「サクラ」などEVに積極的な印象もある日産だが、そのEV戦略は本当に正しい方向に向かっているのか。

   2008年3月。テスラが最初のEV(バッテリー電気自動車)「ロードスター」を発売したこの年が「EV元年」だった。筆者は翌2009年の秋に、カリフォルニア州パロ・アルト市にあるテスラの工場を見学している。それは工場というよりは作業場のような趣だった。汎用品のモーターと、PC用電池を流用したバッテリー・パック、独自の制御装置の組み込みが、全て手作業で行われていた。

   工場見学の後、筆者は隣接するショールームで「ロードスター」を借り、試乗する機会に恵まれた。噂通りの加速と滑らかな走りを体験し、筆者はこの時、「EV時代」の到来を確信した。

   そのころ日本車メーカーは何をしていたのだろうか。EVの開発競争において、日産の出足は悪くなかった。テスラより2年遅れではあったが、2010年には「リーフ」を世に出している。

   テスラ「ロードスター」は業界のトップを切って発売されたが、2500台限定という試験販売に近いものだった。勝負をかけるのは次に出る「モデルS」以降、というのがテスラの戦略だった。……

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