経済・ビジネス

ドイツ国民の過半数が脱原子力に反対する2つの理由

2023年5月15日


<span>ドイツ国民の過半数が脱原子力に反対する2つの理由</span>
2023年4月15日、ドイツ最後の原子力発電所閉鎖を記念して、環境団体がベルリン・ブランデンブルク門前に展示したオブジェ(Achim Wagner / Shutterstock.com)

 ドイツでついに最後の原子炉3基が廃止された。2011年の福島第一原発事故を受けての12年越しの廃炉は悲願だったはずだが、世論調査では回答者の6割近くが脱原子力に反対。その背景には、ロシア・ウクライナ戦争によるエネルギー価格高騰への不安、気候変動への懸念、さらにチェルノブイリや福島事故の記憶の風化がある。

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 今年4月15日にドイツで最後の3基の原子炉が廃止された。同国では、約60年続いた原子力時代の終焉そのものよりも、その前日にドイツ公共放送連盟(ARD)が公表した世論調査の結果が注目を集めた。

約6割が脱原子力に反対

 世論調査機関インフラテスト・ディマップのアンケートは、2023年4月11日から2日間、1204人の市民を対象に実施された。その調査結果によると、「ドイツの脱原子力政策は間違いだ」と答えた市民の比率は59%で、「脱原子力政策は正しい」と答えた市民の比率(34%)を25ポイントも上回った。……

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