経済・ビジネス

G7唯一マイナス経済成長のドイツ――その陰に高い対中依存

2023年9月8日


<span>G7唯一マイナス経済成長のドイツ――その陰に高い対中依存</span>

ドイツ経済が不調だ。企業倒産件数が増え、国内消費が冷え込んでいる。英国エコノミスト誌はドイツについて、1990年代後半のように「欧州の病人」という言葉を使い始めた。ドイツが大幅に経済失速している背景にはインフレや金融引き締めだけではなく、最大の貿易相手国・中国の経済低迷の影響が色濃い。

 国際通貨基金(IMF)は7月25日に公表した世界経済見通しの中で、「2023年のドイツの国内総生産(GDP)成長率はマイナス0.3%」という悲観的な予測を打ち出した。IMFがG7諸国の中でマイナス成長を予測したのは、ドイツだけだ。

 IMFの予測によると、ドイツの2022年のGDP成長率は1.8%だったが、2023年にはマイナス0.3%に下落する。ユーロ圏の2023年の予測成長率は0.9%なので、ドイツはユーロ圏全体の成長率を引き下げていることになる。

 本来はユーロ圏を力強く牽引する機関車役になるべきドイツが、「欧州の劣等生」の地位に転落した。

失業者数・企業倒産件数が増加

 実際ドイツ経済のパフォーマンスを示す指標を見ると、至る所で警戒信号が点滅している。この国は、去年冬から今年春にかけて景気後退(リセッション)に突入した。連邦経済気候保護省(BMWK)の今年8月14日の発表によると、2022年第4四半期のGDPは、直前の四半期に比べて0.4%、2023年第1四半期のGDPは、直前の四半期に比べて0.1%減った。……

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