推計190万人の日系人が暮らすブラジル。その南部の都市サンパウロに位置する「リベルダージ」は、世界最大級の日本人街として知られる。赤い鳥居が立ち並ぶ、南米の日系社会のシンボル的な場所だ。もともと外国人旅行者から人気だったこの街は近年、ブラジル人にとっての観光スポットとして急速に発展し、未だかつてないほどの賑わいを見せている。ラーメン、ヤキソバ、スシ等の和食レストランやアニメグッズの専門店など日本にゆかりのある商店が続々と出店し、“日本らしさ“を求めるブラジル人が詰めかけているという。
サンパウロ在住の日系人女性が、その変貌ぶりに舌を巻く。
「以前も週末は混雑していましたが、今のリベルダージは平日も多くの人で賑わっていて、駅から歩くのも一苦労。日系人がブラジル各地で日本文化を紹介するイベントを盛んに行うようになり、和食や日本アニメの人気が高まったことが背景にあります。ネット上や口コミで街の様子が広がり、リベルダージへ行けば“ホット”なものが見つかるとブラジル人が認識するようになっていった。リベルダージに行くこと自体が、彼らにとってはイベントなのです」
2018年には日本人のブラジル移住110周年に際し、地下鉄名駅が「ジャポン・リベルダージ」へと変更された。……