※本稿は『あのスキャンダルの裏側――「週刊新潮」が報じた事件戦後史』の一部を抜粋/編集したものです。「週刊新潮」1982年2月18日号に掲載された特集が元となっており、プライバシーへの配慮から一部は匿名となっています。また、年齢や肩書は当時のものです。
タバコの吸い殻があちこちに
ホテル・ニュージャパンの横井英樹社長のご自慢は「俺の体にはピストルの弾が入っているんだ」。それもあってか、このホテルに出入りするのは、一クセも二クセもある御仁が多かった。だから、今回の火事で危うく助かった一人の宿泊客はいみじくもこういったものだ。
「パチパチとドアの外で音がして目がさめたが、拳銃の撃ち合いかと思った」
このホテル、かつては“絹のハンカチ”こと藤山愛一郎氏の藤山コンツェルンが経営する名門ホテルだったが、大火災と同時に“乗っ取り屋”横井英樹社長の暗部が噴き出してきた……。……