能登半島地震で始まった2024年。相次ぐ災害や令和のコメ騒動、引き続きの猛暑、物価高、人手不足の逆風の中で、地味ながら日常的な食品で「前年比2ケタ増」の売り上げを達成したものがあった。
オイスターソース、ホットケーキミックス、ブロッコリー……。ヒットの秘密は新しい提案による顧客層の開拓と、「簡便」「時短」ニーズの汲み取りだった。
新レシピの提案で「定番商品」が売り上げ急増
「そうめんをオイスターソースで食べてみませんか?」。今年6月、味の素は東京・渋谷の井の頭通りで、「そうめんを『Cook Do』オイスターソースで食べるお店」を開店。俳優の藤原竜也さんの顔を拡大した写真を掲げ、糸状ののれんが口元から垂れ下がった店構え。藤原さんがそうめんをすすっているように見えるとして話題になった。
提供したのは同社レシピサイトで紹介する「混沌(カオス)ソーメン」と名づけたメニュー。中華調味料ブランド「Cook Do(クックドゥ)」のオイスターソースにごま油やレモン汁、おろしにんにくを合わせてそうめんにあえ、蒸し鶏やトマトなどをのせた。1食300円、5日間で1000食販売する人気ぶりだった。……