特集 > 社会

Vol. 1

知られざる東京拘置所 オウム首魁「麻原彰晃」闇の房

2026年5月1日


<span>知られざる東京拘置所 オウム首魁「麻原彰晃」闇の房</span>
「訴訟能力はない」「いや、詐病だ」の大論争が起きた

 2018年7月6日に死刑が執行された、オウム真理教の教祖・麻原彰晃(本名・松本智津夫)。刑の執行にあたってたびたび議論となったのが、麻原の精神状態だった。裁判中や拘置所での“奇行”は詐病なのか、それとも……。2006年に死刑が確定して以降、公に語られることのなかった麻原の様子について、世話係の「衛生夫」として間近で目撃していた男性が、「週刊新潮」に語っていたこととは――。

※本稿は「週刊新潮」2014年2月6日号に掲載された特集を元に再構成したものです。また、年齢や肩書、年代表記等は当時のものです。

議論の的となった“精神状態”

 薄暗いタイル敷きの廊下を進む一台の車椅子。脇を5~6人の男性が取り囲み、油断なく辺りに目を光らせている。車椅子に座る老いた舎房着姿の男の目は宙を泳ぎ、表情は虚ろ――。

「それが絶対に見てはいけないとされていた人物、麻原の姿でした。少し痩せてはいましたが、髪は事件当時と同じように伸ばしたまま。以前の面影はあるのですが、“生気”はまったく感じず、ただ刑務官に為されるがままにいるだけという印象でした」

 そう語るのは、最近まで東京拘置所(東拘)で「衛生夫」として服役していた男性だ。……

おすすめの動画

すべて見る
戻るボタン 次へボタン

ニュースレターを購読する

新潮QUEは、「問う力」を養っていくためのサブスクリプションサービスです。

無料登録する