※本稿は「週刊新潮」2019年7月11日号に掲載された特集を元に再構成したものです。また、年齢や肩書、年代表記等は当時のものです。
麻原崇拝の強かった新実が“教祖”を呼び捨て
13人の死刑囚の中には、自ら事件を「悔悟」し、世に残した者もいれば、黙して語らずを貫いた者もいる。雄弁と沈黙――どちらを選ぶべきか、捉え方は人それぞれであろうが、以下に紹介するのは、その「後者」の部類に入る二人である。
「余命一年…だとしたら」と題された一冊の大学ノート。それを前にして、新実智光・元死刑囚(享年54)の夫人が言う。
「夫は拘置所に入って23年間、日記を欠かしませんでした。遺品として受け取った大学ノートは20冊以上もあったと思います。最後のノートは昨年3月14日に始まっていました」……