社会

「パンに虫が」「変な味がする」 異物混入を公表せずに納める“悪知恵”を山崎製パン元社員が証言 現場で行われている“中抜き”“送り込み”とは何か

2026年5月1日

 痛ましい死亡事故に相次ぐ商品への「混入事案」。総売り上げ1兆円超のヤマザキグループの内情について「週刊新潮」4月18日号でお伝えしたが、憂慮される点はまだある。山崎製パン元社員が社内で見聞きした、「ダマでの買い取り」「中抜き」「送り込み」とは何なのか――。グループの知られざる暗部を徹底取材した。

謎の死を遂げた副社長

 ヤマザキグループの連結での2023年12月期の売り上げは1兆1756億円、従業員数は山崎製パンだけで約1万9000人。国内シェア4割を誇るパン業界の「ガリバー企業」の“現場”と“上層部”で起こっている異変について「週刊新潮」4月18日号で報じた。

 去る2月24日、山崎製パン千葉工場で死亡したのは、アルバイトの加藤静江さん(61)。菓子を運ぶベルトコンベアーに右腕を挟まれて奥に引き込まれてしまい、支柱の部分に胸が挟まったことで命を落とした。一部の新聞などが報じたことで発覚したこの死亡事故について、山崎製パンは発表すらしていない。

 事故からさかのぼることひと月半。同社を経営する「飯島一族」も悲劇に見舞われていた。飯島延浩社長(82)の次男で、副社長を務めていた飯島佐知彦氏が1月9日に急逝したのだ。56歳の若さだった。死因は明かされていない。

「山パンの次期社長は、延浩さんの長男の幹雄さんか、次男の佐知彦さんのどちらかだといわれていました。しかし、延浩さんがきちんと後継者指名をできないうちに今回の悲劇が起こってしまいました」(山崎製パン元幹部)……

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