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Vol. 7

「投資の神様」の退任、グレッグ・アベル就任でバークシャーの静かな変化

2026年5月26日


<span>「投資の神様」の退任、グレッグ・アベル就任でバークシャーの静かな変化</span>
会場は例年に比べると空席が目立ったという(岡元さん提供)

5月2日の土曜日、今年もネブラスカ州・オマハでバークシャー・ハサウェイの年次株主総会が開催された。昨年はウォーレン・バフェット氏のCEO退任前最後という特別な総会だったが、今年は後任のグレッグ・アベル氏がCEOとして初めて臨んだという意味で、また特別な総会だった。実際に現地で株主総会を見た、マネックス証券の専門役員・岡元兵八郎氏は会場で起きた「静かな変化」を指摘する。

“資本家のためのウッドストック”

 日本はゴールデンウィークのさなかの5月2日(土)。ネブラスカ州オマハで今年もバークシャー・ハサウェイの株主総会が開かれました。

 私が前日にシカゴからオマハへ向かった飛行機の便は満席でした。隣に座っていたのは、ドイツのフランクフルトから来たというバリューファンドの運用者です。今回で10回目の参加だそうで、総会を前に非常に高揚した様子で話しかけられました。

 オマハは人口約49万人のアメリカ中西部の都市です。普段は観光地というより、静かで落ち着いた地方都市という印象です。しかし毎年この時期だけは、街の表情が一変します。世界中からバークシャーの株主が集まり、ホテル代は跳ね上がり、街全体が一種の投資家フェスティバルのような空気に包まれます。

 そのため、この総会はしばしば「資本家のためのウッドストック」と呼ばれてきました。単なる株主総会ではなく、株主にとっての年に一度の巡礼であり、お祭りでもあるのです。実際、会場近くではバークシャー傘下の企業がブースを出し、「シーズ・キャンディーズ」の限定チョコレートや、「フルーツ・オブ・ザ・ルーム」のTシャツ、「ネブラスカ・ファニチャー・マート」の家電などが販売されます。今年の展示ホールの売上は、たった1日で約150万ドルに達したと説明されました。1ドル=157円で換算すれば、約2億3500万円です。

 また、夕刻に総会が終わったあとには、株主向けにバンドの生演奏付きのピクニック大会が開かれ、その翌日には「バークシャー5kmマラソン」まで開催されるなど、まさに株主のための一大イベントとなっています。

 しかし、今年の総会は例年とは明らかに様子が違っていました。

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