近著『運命まかせ』(本誌連載をまとめた新潮新書)について、仏文学者の鹿島茂さんが書評をして下さった。そこでは今まで僕の発言に対して誰も触れなかったことにズバリ直球が投げられていました。どういうことかと言うと僕の創作と生き方の基盤になっている超自然的なものの考え方に言及されていたのです。
今まで沢山の方に僕の創作や発言を論じていただきましたが、大半の方は僕の神秘主義や超自然主義をなぜか避けて通ってこられました。このような僕の世界観に対する評者の偏見が影響しているように思います。この手のテーマに関心を抱くことの知的危機感がそうさせているのではないかと思います。