ペットボトルや包装容器、化学繊維、タイヤなど、日常のありとあらゆる場面でプラスチックは使用されています。世界では年間約4億トン以上ものプラスチックが生産されており、これは原料の石油に換算すると産出量の8~10%に上ります。
プラスチックは紫外線を浴びることや物理的な衝撃によって劣化していき、細かな欠片に砕かれていく。結果、5mm以下になったものが「マイクロプラスチック」です。世界で年間170万トンのプラスチックが廃棄物処理をもれ環境中に放出されていると言われており、これにより世界中の海洋や河川、土壌、大気中からマイクロプラスチックが見つかっています。
人間の生活とプラスチックが切っても切れない関係である以上、東京や大阪など人口の多い都市域ほど、環境中に放出されるプラスチック量は多い傾向にあります。東京理科大学の研究チームによると、多摩川水系では年間約72トン、淀川水系では年間約92トンのプラスチックごみが河川清掃活動で回収されています。
とはいえ、都市域でなければ環境中にはプラスチックは流出していないかと言えばそうでもなく、実は内陸部の長野県の主要河川でもマイクロプラスチックが検出されています。特に農耕地帯では肥料カプセル、マルチシート、ビニールハウスなどが排出源となっていると考えられます。……