社会

「慈善ステレオタイプ」に陥らないこと――福祉にイノベーションを起こす、話題の「ヘラルボニー」双子経営者

2022年12月9日


<span>「慈善ステレオタイプ」に陥らないこと――福祉にイノベーションを起こす、話題の「ヘラルボニー」双子経営者</span>
福祉とアートの力で社会にイノベーションを起こす、「ヘラルボニー」創業者の松田文登(左)・崇弥(右)兄弟(C)株式会社ヘラルボニー

 スタートアップ企業に与えられる数々の賞に輝く岩手のライフスタイルブランド「ヘラルボニー」。設立4年でNHKや民放各局、新聞各紙もこぞって取り上げる急成長を遂げた同社は、知的障害のある人の作品(アート)に正当な芸術価値を認めて権利を管理し、企業が日用品から建築物まで様々な用途で商業使用する対価を作者に還元する。

 だが、最初から順風満帆というわけではなかった。双子の経営者、松田文登・崇弥兄弟には情熱があったが、資金もノウハウも人脈もない。最初に二人の企画書を受け取り、以来伴走を続けてきた「るんびにい美術館」アートディレクターの板垣崇志氏が明かしたの創業秘話を、書籍『異彩を、放て 「ヘラルボニー」が福祉×アートで世界を変える』から抜粋・再構成して紹介する。

MUKUとの出会い

 板垣氏の働く「るんびにい美術館」は、岩手県花巻市にある。知的障害のある人たちの入所施設「ルンビニー苑」の創作活動から生まれたアートとの出会いの場だ。

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