先日、「個人の主体的な選択を尊重し、着用は個人の判断に委ねる」という政府のマスクの着脱に関する方針が打ち出され、また文部科学省からは、学校の卒業式について「マスクを着用せずに出席することを基本」とする旨が発表されました。これによって、「コロナ禍」というムードはじょじょに薄まっていくのでしょうか。
現在、2023年4月——。振り返ってみると早いもので、安倍晋三首相(当時)による「全国一斉臨時休校」の「要請」が出されてから丸3年です。これほど大規模な「休校」はほとんど前代未聞と言えるものですが、新型コロナウイルス感染症へのこの対応については、いまだ総括がされたとは言えません。そもそも最終的な判断主体であることを放棄するかのような「要請」というありかたを考えると、政府は総括をする必要はないという立場なのでしょう。そのような態度まで含めて、個人的には批判的な気持ちがないではないです。
いずれにせよ3年まえの3月、わたしたちの社会は大規模な「休校」を経験しました。そのときの個人的な肌感覚について、中高一貫校の教員の立場から書きたいと思います。
はたして「オンライン授業」は奏功したのか
なにより思い出すのは、突然の「休校」とともに開始されたオンライン授業のことです。パソコンにソフトを入れたりマイクを買ったりといったオンライン授業をおこなうための悪戦苦闘については、とくに詳しく書きません。どのような仕事でも少なからず対応に追われたのではないでしょうか。……