カルチャー

ファンと舌禍と経営と 人間を通して掘り起こす「プロ野球」起死回生の深層

2024年6月5日


<span>ファンと舌禍と経営と 人間を通して掘り起こす「プロ野球」起死回生の深層</span>
「史上最大の危機」に直面した2004年のプロ野球(C)J.D.S / Shutterstock.com

 近鉄・オリックス合併、史上初のスト、楽天の新規参入、ソフトバンクによるダイエーホークス買収――セ・パ2リーグの枠組みが大きく揺らいだ「史上最大の危機」には、今なお大きな謎が残されている。『2004年のプロ野球 球界再編20年目の真実』(山室寛之著/新潮社刊)は、当事者による初証言と極秘文書の発掘で定説を一新する、「記者魂」の奇跡と呼びたくなるようなドキュメントだ。

 そして「史上最大の危機」の渦中であがき抜いた企業人や選手たちの姿を通じて、本書は時代そのものの姿を見せてくれると、東大野球部出身のニュースキャスター・大越健介氏は指摘する。不透明な未来に不安を抱く私たちに、確かな足場になり得る現在地を示すという。

* * *

 山室寛之氏は、東京・代々木上原の粋な居酒屋で、わずかな肴と共にゆっくりと日本酒を味わう人だ。その語り口は終始穏やかである。帰りの電車の中もほろ酔いのまま、野球の話となるとお互い尽きるところがない。……

おすすめの記事

すべて見る
戻るボタン 次へボタン

おすすめの動画

すべて見る
戻るボタン 次へボタン

ニュースレターを購読する

新潮QUEは、「問う力」を養っていくためのサブスクリプションサービスです。

無料登録する