カルチャー

パリ五輪で石畳とセーヌ川に挑むトライアスロン選手たち

2024年7月21日

石畳、急な石段、力強い川の流れ、そして強力な地元フランス勢が、パリ五輪に出場するトライアスロン選手たちを待ち受けている。パリの街並みの特徴が、ただでさえハードな競技であるトライアスロンをさらに過酷にしている。

[ロンドン発/ロイター]トライアスロン選手は、美しい装飾を施されたアレクサンドル3世橋をスタート地点とし、セーヌ川を泳ぎ、自転車でシャンゼリゼ通りやサン・ジェルマン大通りを走った後、グラン・パレの平らな道を走り、アレクサンドル3世橋へ戻りフィニッシュする。

 まず大きなハードルとなるのが、セーヌ川だ。水質問題を別にしても、選手たちは前半は強い水流に乗るが、後半はそれに逆らって泳がなければならない。つまりポジショニングが鍵となる。英領バミューダのオリンピック金メダリスト、フローラ・ダフィーは「多くの人がスイムパート(水泳)を不安に感じていると思う。スイムは一歩間違えると、大きなミスになる可能性がある」と語る。

 1.5キロのスイムを終えてセーヌ川を出た後、選手は橋の上をめがけて古くすり減った石段32段を駆け上がり、スイムキャップをヘルメットと交換して自転車に乗る。コースを7周して計40キロを走るバイクパート(自転車)のコースは平らだが、パリだけあって分の1が石畳になっている。そんな過酷なコースが10キロのラン(ランニング)の前に控えているのだ。

 さらに、様々な不確定要素に加え、ダフィーや東京五輪銀メダリストのジョージア・テイラー=ブラウン(英)のようなメダル候補者が怪我から復帰するため、女子レースはどんな結果になってもおかしくない。「女子レースでは、メダルを取れる可能性のある選手が6人くらいいる。東京オリンピックでは実質、私とジョージア・テイラー=ブラウンの2人が競っていたが、今回は非常に競争が激しい」とダフィーは言う。……

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