vol.1

カルチャー

作家、俳優、研究者、政治家…10人の漱石ファンが語る「私と夏目漱石」

2026年5月1日


<span>作家、俳優、研究者、政治家…10人の漱石ファンが語る「私と夏目漱石」</span>
漱石作品の魅力とは(jazz3311/shutterstock.com)

 2026年は夏目漱石の「没後110年」、そして2027年は「生誕160年」という記念年にあたる。それに遡ること10年前、週刊新潮では「漱石没後100年」にあわせ、作家や俳優、政界のキーマンなど、各界の“漱石ファン”10人に「漱石体験」についてインタビューしていた。当時の特集記事をもとに、改めて漱石作品の魅力に迫る。

※本稿は「週刊新潮」2016年4月14日号に掲載された特集を元に再構成したものです。また、年齢や肩書、年代表記等は当時のものです。

「恋は罪悪ですよ」

 思わせぶりな台詞でも知られる『こころ』は、文豪・夏目漱石の代表作のひとつ。人間のエゴや倫理観のあり様を描いたこの作品は、1914年に出版されて以来、数ある漱石作品の中で最も多くの読者に親しまれてきた。

「『こころ』は、高校・現代国語の教科書に取り上げられているので知名度は高いのですが、自殺や三角関係を描いた深刻で暗い内容に、苦手意識を持つ読者も少なくないようです。でも、ちょっと視点を変えれば、この作品の見え方はずいぶん変わってくるはずです」

 そう指摘するのは、新潮文庫のベテラン編集者だ。……

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