連載 > 国際

イランの最高指導者とパキスタンの核弾頭

2026年4月28日


<span>イランの最高指導者とパキスタンの核弾頭</span>

“タクシー談義”で政策が決まる

 イランの最高指導者モジタバ・ハメネイ師はきわめて危険な人物であると筆者は見ている。その兆候が、少し前になるが3月20日、イスラム教の断食月(ラマダン)明けとイラン暦の新年を記念して、モジタバ師が発表した声明に見られる。


〈激しさを増す米国・イスラエルとの戦闘について、殺害された父ハメネイ師をはじめ多くの犠牲者が出ているものの、「敵を混乱させる打撃」を与え、国民の団結によって敵陣営に亀裂を生じさせていると強調した〉(3月21日「朝日新聞」デジタル版)


 モジタバ師は、2月28日にイスラエルとアメリカの空爆で殺害された前最高指導者アリ・ハメネイ師の次男だ。3月8日にモジタバ師は最高指導者に選出されたが、公の場に姿をみせていない。今回の声明も国営メディアを通じて発表された。モジタバ師が姿を見せていないことはたいした問題でない。重要なのはモジタバ師の名で発表されたこの声明が現在のイランを統治する集団の見解を示しているという事実だ。


 国営放送が運営するウェブサイト「Pars Today」に声明全文の日本語訳が掲載されている。それを読んで筆者が興味深く感じたのはモジタバ師の情報入手術だ。モジタバ師は、草の根の国民の声を聞くのに、タクシー乗客との会話を重視しているという。

おすすめの動画

すべて見る
戻るボタン 次へボタン

ニュースレターを購読する

新潮QUEは、私たちが「問う力」を養っていくためのサブスクリプションサービスです。

無料登録する