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Vol. 4

同志社大卒「キーエンス」元社員が6年間つとめた会社を辞めるまで

2026年5月27日


<span>同志社大卒「キーエンス」元社員が6年間つとめた会社を辞めるまで</span>
同期250人中、6年後に残っていたのは80人(TippaPatt/shutterstock.com)

センサや計測機器で世界市場をリードするキーエンスは、営業利益率50%超、平均年収2000万円超という驚異的な数字を誇る日本屈指の高収益企業だ。高収益を支えるのは、圧倒的な営業力である。しかしその実態は、GPSによる行動監視、1分単位の行動記録、抜き打ち監査などで、過酷な管理が社員を縛り付ける。6年間在籍した元社員、小野松健太氏が、誰も語らなかったキーエンスの素顔を赤裸々に証言する。

「AKB48の握手会」みたいな面接

「キーエンスに応募した理由は、年収ランキング1位、2位だったこと、エントリーシート(ES)が不要だったこと、それだけです。転職サイトで『今すぐESなしで受けられる企業20選』を適当にクリックしたら、偶然キーエンスが入っていました。まわりにも、本気で入りたいというより、就活に場慣れするための"お試し就活"で受けている人が多かった。履歴書もいらないし、簡単に応募できたので」

 2018年に同志社大学を卒業した小野松健太氏は、そんな軽い気持ちでキーエンスの門を叩いた。履歴書も、ESもいらない。ふるいにかけられるのは書類ではなく、自分自身だった。

「1次面接は衝撃でした。大阪の本社の大きな部屋に面接官が2人1組で並んでいて、30〜40人の受験者がずらっと列を作っている。呼ばれたら20秒で自己PRして、『はい次』と流されていく。完全な流れ作業で、AKB48の握手会みたいだなと思いました。私は『小野松健太、同志社大学経済学部から来ました。人力車を引くバイトをやっていたので、体力には自信があります』とPRしました」

 1次を通過すると、次は「説得面接」が待ち受けていた。面接官2人に対して就活生4人という形式で、その場でお題が出され、1分以内に面接官を説得しなければならない。

「面接官から『私は海が好きですが、山を好きになるように説得してください』と言われました。相手の話をヒアリングしながら、その場で説得する。過去には『ユニバか、ディズニーか』というお題も出たようです」

 続く3次面接では、ビデオカメラが回るなか「3要素面接」が課せられる。

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