街中やネットでその名を見かける機会は多くなっているはずだ。少子化で“曇り予報”が続く教育産業の中で、医学部受験に特化した「医学部専門予備校」に限ってはまだまだ市場がアツく、新規参入も相次いでいるのだという。「駿台」や「河合塾」など大手どころが君臨する中で、なぜ小規模な医学部専門予備校にこれだけのニーズがあるのだろうか。
業界の裏側を知る関係者によれば、そこには知られざる“儲けのカラクリ”がある一方で、良い塾・悪い塾の差が大きく、玉石混交の体を成しているのだという。そんな医学部専門予備校の経営の実態のほか、疑念の目が向けられる「合格実績」の算出方法や見極め方、授業料の基準を含めた「良い予備校」の選び方などについて、詳述する。
この少子化の時代でも、医学部人気は高止まり状態にある。文部科学省が公表しているデータによると、令和6年度の国公私立大学における「医学部医学科」の志願者数(大学別志願者数の合計)は、138,476 人。コロナ禍の影響を受ける直前、令和元年度の137,610人と比べても、減るどころかむしろ微増しているのだ。
医学部予備校の経営事情に通ずるコンサルタントの伊藤隆一氏によれば、……