<span>黒田前日銀総裁が語る「異次元緩和」「次期日銀総裁」「消費減税」</span>
黒田東彦氏

特集|経済・ビジネス

Vol. 1

黒田前日銀総裁が語る「異次元緩和」「次期日銀総裁」「消費減税」

2026年6月3日

2013~2023年まで行われた「異次元緩和」を推し進めた日本銀行前総裁の黒田東彦氏。デフレを完全に脱却した局面に入った、現在の日本経済や日銀の金融政策をどう見ているのか。日銀総裁時代を振り返り異次元緩和の効果や最大の誤算、植田和男現総裁の評価や次期総裁候補、高市早苗政権が推し進める高圧経済への見解などについて話を聞いた。

異次元緩和を批判するのであれば、対案を示してほしい

 私が日銀総裁になったきっかけは、当時の安倍晋三首相からの一本の電話でした。2013年2月、アジア開発銀行の総裁をしていたときに、突然「日銀総裁に任命したい」と言われたんです。正直、非常に驚きました。当時は日銀出身の総裁が3代、15年ほど続いていて、デフレから抜け出せなかった。そうした状況を踏まえて、あえて日銀生え抜きではない私に声がかかったのだと思います。デフレ脱却のために頑張ってやりましょうという思いで、その命を引き受けました。

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