カルチャー

献立交換日記

2021年5月4日


<span>献立交換日記</span>
圧力鍋で東坡肉にするか、あっさり茹で豚にしてみるか (写真はイメージです)

 

 こう毎日毎食、ご飯を作らなければならない生活を続けていると、朝、ベッドを出る前から献立のことで頭がいっぱいになる。目を閉じたまま、冷蔵庫に何があったかを思い浮かべ、どの野菜から使うべきか、冷凍庫に何の肉や魚介類を保存していたかを瞼の奥でチェックする。前夜の残りの惣菜をそのまま食卓に並べるわけにもいくまい。となれば、どう残り物を加工できるか考えよう。あと何を買い足すと、何を作ることができるだろう。

   あるいは残った惣菜をそのまま食卓に出したとして、新たにどんな料理を加えたら手抜き感を薄められるだろうか。いやいや、残り物はいったん置いといて、思い切ってまったく違うメニューにしようか。しばらく作っていないもので過去に好評だった献立はなんだっけ……。

   父は朝ご飯を食べている最中に、私と母の顔を覗き込み、「今夜は何を食わせてくれるんだ?」と聞くのが常であった。朝から晩ご飯のことを考えなきゃいけないなんて勘弁してほしい。私は母とこっそり顔を見合わせて、やれやれという表情を浮かべたものである。そんな父に辟易していたはずの私が、朝、パンをかじる亭主に向かって質問する。……

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