カルチャー

連載小説:裂けた明日 第32回

2021年12月4日

内戦により、分断された日本。相次ぐ震災と原発事故、そして例の病気の蔓延で、国民の生活は壊滅的な影響を受けていた。家族を亡くし一人暮らす男の元へ、逃亡者が現れる――。<作家の眼が、現実を鋭く照射する。近未来の分断日本を描く、スリリングなSF長篇>

真智を支援してくれるはずだった東京の仲間の元にはスパイが潜んでいた。連絡を取り合ってきた三杉は、もう一度会いたいと言ってくるが……。

[承前]

 昼食を食べ終えると、まだ午後の作業まで時間があった。

 児玉は弁当ガラを回収場に運んでゆき、そのまま戻ってこなかった。信也たちも昼食を終えると、プレハブの食堂を出て、作業場に戻った。……

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