正月気分もとうに抜け、あら、もう二月? 一月往ぬる二月逃げる三月去るっていうけれど、本当に早いわねえなどとぬかしておるうち、いつのまにか餅への興味も抜けていることに気づく。
餅はなぜ、正月特有の食べ物なのだろう。今年初めのニュースでも、正月に餅を喉に詰まらせて救急搬送された高齢者が都内で二十人近かったと報じていた。毎年のことだ。餅を食べたら喉に詰まるであろうことは、年齢や普段の咀嚼状況から判断すれば容易に予測できるだろう。でもまあ、お正月だもんね、おばあちゃんに食べさせてあげようよ。おばあちゃん、気をつけて食べてね。家族もよくよく注意していたはずなのに、やっぱり詰まるときは詰まる。どれほど苦しいことだろう。「餅詰まらせニュース」を耳にするたび、ウチも気をつけようと誰もが心に期すはずだ。それでもなお、日本人は正月に餅を食べずにはいられない。
この際、免許証返納と同様、「そろそろ危ういぞ」と予感したら、あるいは家族が「ウチのおじいちゃんはもう食べないほうがいい」と判断したら、「今年の正月を最後に、餅を自主返納いたします」と宣言するよう国で奨励してみてはいかがだろうか。
「餅を喉で逆走させる心配があります」……