3月に刊行された『砂まみれの名将 野村克也の1140日』(加藤弘士著)が5刷と版を重ねている。これまで陽の目を浴びてこなかった、野村克也氏が社会人野球シダックスの監督を務めた2003年~2005年の3年間を描いたノンフィクションだ。とりわけ、ビジネスマン読者には「リーダー論」として届いているという。データ重視の采配で結果を出し、時には己の情け深さに足をすくわれたことも。彼の遺したメソッドは関係者の中に今も息づいている。
「結果論」ではなく、過程を重視する
「ID野球」の提唱者として知られる野村監督。本書でも、データに基づいた指示が鮮やかに決まる場面が描かれている。
シダックス監督就任一年目、社会人野球において最も重要な大会である都市対抗野球2回戦。強豪・NTT西日本を相手に延長にもつれ込んだ場面。
***(本書より引用)***……