カルチャー

急成長するAIアートは「誰のもの」か

2022年10月2日

アーティストがAIプログラムでつくったアートの著作権は誰にあるのか。アーティストか、あるいはAIの機械学習に使われた画像の作者か。ビジネスとして急成長するAIアートの倫理的・法的問題が議論を呼んでいる。

[エディンバラ発(トムソン・ロイター財団)]対照的な原色で描かれた歪んだピエロの顔は、いずれも油彩らしい筆致と滲んだ背景が特徴的で、一見したところ画家の作品に見える。しかし、スコットランド在住のアーティスト、ペリー・ジョンソン氏(31)がタブレットに表示したこの画像は、実は人工知能(AI)が生成したもので、アートの世界で広がるトレンドを物語る。

 彼が使用したのは、アルゴリズムが受け取ったテキストメッセージからデータを分析して何千もの画像を生成する、機械学習プログラムだ。彼は生成された画像の中から気に入ったものを選び、仕上げを施した。

 エディンバラで世界最大級の芸術祭が開かれていた8月、喧噪からほど近いカフェでジョンソン氏はこう話した。

「少し気味が悪いですが、私が気に入ったのはそこはかとなく感じられる人間味です。それこそが私の求めていた、本物の画家が描いたと感じさせるような“何か”でした」……

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