社会

なぜ司法は酒鬼薔薇聖斗の事件記録を捨てたのか――「知る権利」の蚊帳の外に置かれる少年事件

2023年10月6日

数々の少年事件の記録を裁判所が廃棄していた問題は、最高裁が謝罪する異例の事態に発展した。廃棄は司法の慣例とされるが、世間を震撼させた事件ですら「耳目を集めた事件ではない」と判断された背景には、憲法が保障する「裁判の公開」原則から外れて非公開で行われる少年審判の特殊性が色濃く影を落としている。

 少年Aこと、酒鬼薔薇聖斗の全ての事件記録を、私たちが知らない間に裁判所が捨てていた。その事実に、多くの人が驚いた。

 だが一方、当の裁判所も、世間の反応に驚いたのではないだろうか。

 何を今さら? そもそも、捨てて何が悪いの? と。

 むしろ記録を廃棄することは、裁判所ではデフォルトだったのだから。……

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